会長あいさつ
大阪市旭区医師会ホームページにアクセスいただきましてありがとうございます。令和6年6月に第23代旭区医師会会長に就任しました木野 稔です。
旭区は大阪市の中で最も京都寄りに位置し、弥生時代の森小路遺跡にもある様に古くから人々が暮らしてきた土地で、中世・近世においても摂津國東成郡として京街道の中継地点として京都と大坂の文化を繋ぎ、参勤交代の際の立ち寄り場所として栄えてきました。
現在でも教科書に載るほど有名な千林商店街を始め商業活動も盛んで、また菖蒲園で有名な城北公園や特別天然記念物のイタセンパラが生息する自然豊かな淀川河川敷ワンドなどがあり大都市大阪の中にあって緑豊かな住環境に恵まれた地域です。
その様な地域で旭区医師会は昭和22年8月29日に設立され、70年以上の歴史を有します。
医師会活動の目的は、健康回復、疾病予防、健康増進を通じて地域医療を充実させることにあります。
そのためには、日々の診療以外に幅広い視点をもって事業を行わねばなりません。
(1)会員相互の融和と団結
(2)医療連携の推進
(3)医療・ケア連携の推進
(4)在宅医療・介護連携推進事業の実施
(5)認知症等高齢者支援の取り組み
(6)地域保健医療体制の推進
(7)公衆衛生事業の推進
(8)学術活動の活性化
(9)区民への良質の医療・ケアの提供 などです。
現在の旭区医師会の会員数は約150人で、上記の活動は医師会員が日々の診療の合間を縫って、自発的な参加や協力によって成り立っています。地域各種団体・行政とは垣根を低くし、顔の見える関係から動きの分かる関係になるように努めています。
区民や患者さんに対しては、各会員が専門性を存分に発揮した医療を提供できるようにしたいと思います。
0歳から100歳まで幅広い年代に対応するには、ライフステージに沿った考え方が必要です。
特に、わが旭区はこども病院から老健施設まで、救急医療から在宅医療まで資源の揃った、全世代に対応できる地区医師会であることを強調したいと思います。
私は小児科医で、小児科では現在の病状のみならず、病気を経験した10年後、20年後の子どもの健全な育ちに視点を合わせて医療を提供します。
こどもは未来です、ライフステージに沿った適切な対応方法を考慮します。逆に言えば、現在60歳、80歳の人も20年前、40年前の生活があり、各ライフステージを経て今があるのです。
その視点があれば一人ひとりのいのちの尊さをないがしろにすることはできません。全世代に対応する地区医師会であることを活動の基本にしたいと思います。
これまで諸先輩から面々と引き継がれてきた旭区医師会の持ち味を生かし、医師会員全体の団結と融和を基本におきつつも、よりよい医師会像を描いて会務遂行を行います。
皆さまのさらなる力強いご支援、ご協力、ご鞭撻をお願い申し上げます。
一般社団法人旭区医師会 会長 木野 稔