コーディネーターの声
新型コロナウイルスの感染拡大による、院内感染、介護施設でのクラスターなど、恐怖に飲み込まれそうなニュースが押し寄せる中で、利用者の安全に配慮しながら日々の業務を続けている医療・介護の専門職のご負担は計り知れないものです。
未曾有の状況であるにも関わらず、集会・会議は開かれず、面談すらままならず、相談相手が限られている中で、多くの専門職の方々が、孤立・不安を感じながら業務を行っています。特に、重症化リスクが高い要介護高齢者を、3密が避けられない環境下で、感染リスクを負いながらケアする介護従事者の皆さんには本当に頭が下がる思いです。
しかし、世間的には介護職が注目されることは少なく、『メディアではこんなに医療現場の大変さが取り上げられているのに、介護現場が取り上げられる場面はクラスターが出た時ばかり・・・。』(デイサービス従業員)と言う言葉が胸に刺さります。
連携を推進する立場でありながら何も力になれず、コーディネーターとして不甲斐ない思いの中、出口の見えない今だからこそできることもあるはずだという一心で、アンケートによる実態調査、そして、MCS「新型コロナ-支え合い広場」を開設いたしました(5月15日現在、61名の専門職が参加)。
アンケート調査により課題の抽出を行い、地域全体を巻き込んで取り組んで参ります。MCSを活かし、「励まし合い、支えあいの連携」づくりに全力を尽します。どうかお叱りでも結構ですので、ご遠慮なく皆さんのお声を寄せてください。今年度もよろしくお願い致します。
コーディネーター 金沢 景俊